米大都市だけで年間9000人、気候変動がもたらす「早死に」リスク
猛暑による早期死亡だけでも、米国では2090年までに年間推定で1410億ドルの経済的損失を被るとの報告書が発表された。米国の大都市だけで早期死亡者数が年間9000人増えるとの予測は衝撃的だ。 by James Temple2018.12.19
米国における歯止めのきかない気候変動による最大級の経済的損失は、早期死亡(早死に)になりそうだ。
気候変動によるリスクとその影響について米国連邦機関のコンソーシアムが発表した内容を大幅に再検討する「全国気候変動影響調査(National Climate Assessment)」の最新の報告書によるものだ。最終章の図によれば、各国が危険対策として意味のある変革をしない限り、気候変動が経済に与える損失は2090年までに年間7000億ドル近くまで増加する可能性がある。
温室効果ガスの排出量が多いシナリオでは、猛暑による早期死亡だけでも経済的損害は年間1410億ドルに達する可能性がある。その危険性がほと …
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