私たちの社会に影響を与える多くの要素の中で、ツイッター、ビール、サッカーの組み合わせが、正当な評価を得ることはめったにない。
だが、ベルリンにあるドイツ人工知能研究センターのローランド・ローラーらの研究のおかげで、状況は変わった。ローラーら研究チームはツイッターを使って、今年のサッカーワールドカップ大会の開催中にビールに対する関心が国ごとにどう変化したかを調査したのだ。その結果は、すばらしいサッカーの試合とアルコールの関連に興味を抱いた経験のある人にとっては、納得できる安堵感をもたらすものだった。
2018年のワールドカップは、6月14日から7月15日までロシアで開催された。参加32カ国のチームがそれぞれ3試合ずつ戦い、上位16位までのチームが決勝トーナメントに進み、決勝戦はフランスが勝利した。
ローラーたちが私心を捨てて調査したこととは、対戦するチーム各国におけるビールに対する関心が、試合前、試合中、試合後にどのように変化したかということである。
調査では、ワールドカップ大会中に投稿されたツイートの中から、ビールや酒などアルコールに関連する絵文字などを含むツイートを、どの国で投稿されたということと併せて収集した。こうしたツイートの発生率の基準値を調べるために、試合が実施されていないときの投稿頻度も調べた。
こうした測定の結果、ブラジルとイギリスが …