KADOKAWA Technology Review
×
【冬割】 年間購読料20%オフキャンペーン実施中!
NY州の調査で判明した、暗号通貨取引所の「お粗末な実態」
flickr | Mer S
ニュース 無料会員限定
New York’s damning report on crypto exchanges will be good for the industry

NY州の調査で判明した、暗号通貨取引所の「お粗末な実態」

ニューヨーク州の司法当局が公表した、暗号通貨取引所に対する実態調査の結果が暗号通貨界隈で話題になっている。投資家を不正から守る「規制推進派」を喜ばせるような内容になっており、一部関係者の反発を招いている。 by Mike Orcutt2018.09.27

暗号通貨取引所の未来を巡って、争いが起ころうとしている。争いの結果により、暗号通貨業界が今後どのように発展していくかが大きく左右されるだろう。一方の陣営は純粋主義者だ。暗号通貨の世界と従来の金融システムをつなぐ暗号通貨取引所は、政府の干渉から自由でいられるし、自由であるべきだと信じている。もう一方の陣営は政府の規制機関だ。投資家を不正から守る役目がある。

ニューヨーク州司法長官事務所は9月18日、規制側の陣営に歓迎される強力な一撃を放った。大手の暗号通貨取引所10社の曖昧な内部活動に光を当てた新たなレポートを公表したのだ。今回のレポートにより、暗号通貨取引所の透明性向上や消費者保護改善に対する圧力が高まる可能性がある。暗号通貨業界が暗号通貨を金融の本流にしたいと考えているならば、好むと好まざるにかかわらず、むしろ恩恵となるかもしれない。

ニューヨーク州司法当局は今年4月に、詳細な質問書を13の大手取引所に送付した。内容は、取引手数料から資金洗浄防止の指針、顧客資産を安全に保護する方法まで多岐に渡る。10の取引所が回答に応じ、新たな分析によってお粗末な実態が明らかになった。バーバラ・アンダーウッド司法長官は特に、「公正さや完全性、安全性を確保するために必要な指針や手順」が取引所に広く欠けている状況を嘆いた。

ニューヨーク州当局が暗号通貨取引所 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【冬割】実施中! 年間購読料20%オフ!
人気の記事ランキング
  1. Promotion Innovators Under 35 Japan × CROSS U 無料イベント「U35イノベーターと考える研究者のキャリア戦略」のご案内
  2. AI’s search for more energy is growing more urgent 生成AIの隠れた代償、激増するデータセンターの環境負荷
▼Promotion 冬割 年間購読料20%off
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る