人気の体重・カロリー管理アプリ「ルーズイット」は、写真を撮ると多くの食べ物を認識できるようになった。機能はまだ初期段階だが、消費カロリーをとても簡単に記録できるように設計されている。
ルーズイットに搭載されたのは、撮影した食べ物を人工知能が推定する機能だ。推測が正しければ、アプリに分量などの詳細を入力するだけで消費カロリーが自動計算される。
コーネル大学やSRIインターナショナル(スタンフォード大学のスピンオフ系シンクタンク)、グーグルは、すでに研究目的でルーズイットと同様の食べ物認識テクノロジーを構築している。ルーズイットのチャールズ・ティーグCEOは、同社のアプローチも同様だが、カメラの認識力はルーズイットの200万人のアクティブユーザー得られる情報で向上するという。ルーズイットはすでにGPSやさまざまな食べ物の出現頻度などのデータを利用して、認識能力を向上しようとしている。
ルーズイットはユーザーが投稿したイメージを使って、食べ物認識のソフトウェアを実現するニューラル・ネットワークを訓練し続けるつもりだ。ティーグCEOは、数カ月後には、精度を高めた新バージョンのアプリをリリースできる見込みだという。いい話だ。私の場合、食べ物認識機能は完璧には動作しなかったのだ。
試しに食事(パスタ、りんご1個、炭酸水1缶)全体の写真を撮ると、アプリは推定した食べ物候補をリスト表示した。
残念なことに、私の食事品目はひとつもリストになかった。表示されたのは、グラノーラとアイスクリーム、ケーキ、サンドイッチ。食べ物の写真をそれぞれ撮ると、今度はうまくいった。「パスタ」はアプリのリストの4番目に表示され、「りんご」と「水」はすぐに表示された。
ルーズイットは、アプリは皿に乗ったすべての食べ物を認識できるというが、一度にひとつの食べ物の写真を認識させた方が正しく推定できるのだろう。アプリは、パスタにかかっていたソースやターキー、チーズを推定したり、りんごが中くらいのサイズのハニークリスプだと推定したりできるほどには精度が高くない。しかし大事なのは、アプリが食べ物のサイズや種類をもっとスムーズに入力できるようにすることだ。ただし、炭酸水のラベルをスキャンすると、ブランド名はすぐに表示された。
ティーグCEOは、食べ物の写真を撮影するだけでもユーザーは何を食べたか認識することがわかったという。写真だけ撮っておいて、後からアプリに投稿できるので、食事をすぐにアプリに記録できなくても、何を食べたか思い出すのは簡単だ。