ウーバーの自動運転技術に欠陥疑惑、ウェイモと差
ウーバーの自動運転車は、3月18日に死亡事故を起こす前から、人間がハンドルを握ることなく遠距離をドライブするのは難しかったのかもしれない。
ニューヨーク・タイムズ紙が3月23日に伝えたところによると、ウーバーのセーフティ・ドライバー(安全を確保するために同乗する人間の運転手)は約21キロメートルに1回はロボット車と運転を交代しなければならなかったという。 対して、ウーバーのライバルであるウェイモ(Waymo)の最近のデータによると、ドライバーは約9000キロメートルに1回しか運転を交代していなかった。ウーバーは、この数値は安全性を直接測るものではないという。
ウェイモのジョン・クラフチックCEO(最高経営責任者)は、ウォール・ストリート・ジャーナル紙に対し、同社の車は「堅牢性があり、ウーバーが事故を起こしたような状況に対処できると強い確信を持っています」と語った。
ウーバーにセンサーを供給しているライダー(LIDAR:レーザーによる画像検出・測距)のメーカーであるベロダイン(Velodyne)のトマ・ホール社長はBBCに次のように語った。 「このような事故が起こって困惑しています。 弊社のライダーは完全によく見えています。意思決定をするためにデータを解釈して使用するのはシステムの残りの部分です。 弊社では、ウーバーの意思決定システムがどのように機能しているのかは分かりません」。
今回の事故を受けてウーバーは、同社の無人乗用車が本当に安全なのかどうか、すでに厳しい目にさらされている。これらの事実が出てきた今、米国運輸省道路交通安全局と国家運輸安全委員会による継続的な調査について心配する必要がありそうだ。