ウェイモが自動運転トラックで貨物輸送に参入、グーグル向けから
アルファベット傘下の2社は、倉庫や港のような場所での物流を自動化しようと試みている。だが、競争は激化している。
ウェイモ(Waymo)が試みようとしているのは、アトランタにあるグーグルのデータセンター間の貨物輸送だ。ウェイモはグーグルのロジスティクス・チームと協力して、ほかにも工場や配送センター、港のターミナル内など、サプライチェーンの中で自動運転技術が利用できる場所を探している。
ウェイモの自動運転車はすでに公道で約805万キロもの距離を走った実績があり、シミュレーションではさらに約80億5000万キロも走っている。走行のほとんどは自家用車だが、10年近くの経験はトラック事業において有利だとウェイモはいう。
トラック輸送の自動化には競合相手が多く存在する一方、トラックドライバーは不足している。エンバーク(Embark)の無人トラックは2月に全米横断を達成し、スタースカイ・ロボティクス(Starsky Robotics)も最近、フロリダ州の道路で自動運転トラックの試験走行を実施した。ウーバーは先日、18輪の自律トラックで貨物を運搬していることを明らかにした。そして、テスラのトラック「セミ(Semi)」は自動運転機能を持ち、そのうえ電動である。そんな状況をわかった上で参入するのだろうか?