KADOKAWA Technology Review
×

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

米ドルとの交換を保証する暗号通貨に重大な疑念、米当局が調査
Jimi Filipovski on Unsplash
US financial regulators are cracking down on shady cryptocurrency trading

米ドルとの交換を保証する暗号通貨に重大な疑念、米当局が調査

世界最大の暗号通貨取引所の1つであるビットフィネックス(Bitfinex)と、米ドルとのペッグ制(交換レートを一定に保つ制度)を謳う暗号トークン販売会社テザー(Tether)が、2017年12月、米商品先物取引委員会(CFTC)の調査を受けていたことがわかった。ブルームバーグが報じた。

ビットフィネックス、テザーともに英領バージン諸島に設立された企業で、香港に拠点を置いているとされるが、両社の商取引は透明性を欠いている。最近明らかになったことは、一見別会社に見える2つの会社の役員が同じだったということだ。テザーが発行済みトークンに相当する23億ドルを本当に保有しているかどうか疑問の声も上がっている。テザーは決定的な証拠を提示しておらず、監査を担当していた会計事務所との契約を最近になって打ち切った。

暴騰する暗号通貨取引に対して、規制当局は強い関心を示している。特に交換所はセキュリティ上の過失と資金流出が何度も繰り返されており、調査の主要な標的になる可能性が高い。

マイク オルカット [Mike Orcutt] 2018.01.31, 12:54
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る