ウーバー対グーグル、自律運転技術の盗用めぐる裁判が初公判
2017年の今頃に始まったウーバー(Uber)とウェイモ(Waymo)の自律自動車テクノロジーをめぐる裁判がついに始まった。
アルファベット(グーグルの親会社)の自律自動車子会社ウェイモの主張は、ウェイモのトップ技術者だったアンソニー・レバンドフスキーをウーバーがオットー(Otto)を買収によって雇い、同社の機密情報を盗んだというものだ(レバンドフスキーはウェイモを退社後、オットーを立ち上げ、その直後にウーバーによって買収)。
それに対して、配車サービス企業ウーバーは、レバンドフスキーの採用によって不正な利益を得てはいないと主張している。ウーバーは創業者の1人であるトラビス・カラニック前CEOと異様に仲がいいレバンドフスキーを、召喚状に応じなかったという理由ですでに解雇している。
双方の企業の弁護士は2月5日の朝、サンフランシスコ連邦裁判所で顔を合わせる。もしウェイモがウーバーによる盗用を証明できれば、ウーバーは何十億ドルもの支払いを求められるかもしれない。
なぜこうも激しく争うのかといえば、ウェイモとウーバーが自律自動車の開発を競う2大企業だからだ。もしウーバーが負けた場合、その立場を失う可能性がある。