ウーバーとリフトが渋滞対策で新機能、代替手段を提示
配車サービス会社は、交通過密化の数ある原因の中でも、とりわけ大きな原因だと非難されている。ウーバー(Uber)とリフト(Lyft)はアプリ内で道路情報を表示し、 クルマによる代わる移動手段を提供することで、こうした非難に対抗する構えだ。
リフトは今週、電動スクーターと電動自転車のサービスをサンタモニカで開始した。まもなく提供されるアップデートによって、サンタモニカでは2つの新たな移動手段の所在地と、公共交通機関のルート情報がリフトのアプリ上で提供される予定だ。
一方、ウーバーも、自動車での移動が必ずしも常にベストな選択肢ではないと認めている。テッククランチ(TechCrunch)の報道によると、色分けされた交通量予測を表示する新機能の提供を始めたという。以前からドライバー向けに提供されている機能の乗客版といえるものだ。赤い地図が表示されたら、ウーバーX(UberX)の到着を待つよりも歩くか地下鉄に乗った方が早いかもしれない、といった具合だ。ウーバーはグーグルの地図機能を使っているが、交通量予測はウーバー独自の実績データから算出されるという。
ウーバーとリフトは以前からタクシー事業を超えてサービスを拡大しており、都市部の交通量増加の原因になっているという批判の高まりに直面している。だが、両社の対策の本当の狙いは別にあるかもしれない。たとえば、今回のウーバーのアップデートは、乗客が代替交通手段を探すのを手助けするよりもむしろ、タクシーの到着を辛抱強く待てるようにするのが狙いかもしれない。両社の今回の対策が混雑の緩和につながるかどうかは定かではない。だが、少なくとも配車サービス会社が、自分たちがまさに渋滞問題の一因であることを認めている恰好にはなっている。