グーグルがダイバーシティ報告書を発表、3年前からさほど改善せず
グーグルは6月14日、自社の従業員のダイバーシティ(多様性)に関する報告書を発表した。3年前から状況はあまり改善されていない。
グーグルは2014年に最初のダイバーシティ報告書を公表し、あまり芳しくない数字が明らかになった。従業員の70%を男性が占めており、黒人の従業員はわずか2%に過ぎなかったのだ。
ここ3年間で、数字の上での大きな変化は見られていない。2017年のグーグルの従業員の割合は以下の通りだった。
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- 69.1%が男性、30.9%が女性。
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- 53.1%が白人、36.3%がアジア人、3.6%がラテンアメリカ人、2.5%が黒人。
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2017年中の新規の雇用は、この割合がほぼ反映されていた。最も大きな改善の1つは指導的な役職において表れた。25.5%が女性で、2014年に比べて5%増加している。
黒人とラテンアメリカ人の従業員の割合の増加を妨げているのは、離職率の高さだ。グーグルのダイバーシティ&インクルージョン部門の最高責任者であるダニエル・ブラウン副社長は、報告書の中で次のように述べている。「簡単に言えば、従業員の現状を改善するには、雇用に注力するだけでは不十分です。能力の開発や向上にも焦点を当てて、社内の少数派となっている従業員を維持し、インクルーシブ(包括的)な文化を創出しなければなりません」。