ビジュアルで見るICO動向、狂気じみた市場はどこに向かうのか?
新規暗号通貨公開(ICO)は一体全体どうなっているのだろうか? 世間を騒がすブロックチェーン・ベースの資金集めの手法に困惑している人は多い。それでも、世界中の投資家、起業家、政策立案者は一般投資家と同様に、ICOとは何か、という問いの答えをいまだに見つけ出そうとしている。
だが、明らかになったこともある。1つは、ICOはIPO(新規公開株)と多少似ている点があり、その呼称もIPOに由来していることだ。その一方で、まったく新しい別物でもある。IPOは投資家にとっては新たなベンチャー企業の株を買うチャンスだが、ではICOにおけるベンチャー企業とは何なのか?
この疑問は、2番目に明らかになった点につながる。それは、ICOの定義を確定するのはほど遠いということだ。事業の成長に必要な資金を集めるために新しい暗号通貨を発行し、投資家に売るというプロセスは急速に発展している。規制圧力とそれに対抗する技術革新の賜物である。たとえいろいろなことがあったとしても、2014年以降、ICOによって230億ドル以上の資金が調達されてきたのは事実だ。ブロックチェーンのデータ分析会社エレメンツ(Elementus)によってまとめらた冒頭のアニメーションは、ICOがこれまでにいかに爆発的に広がっているかを示している。これから何が起こるのか。もっと多くの花火のような興奮と騒がしさは予想がつく、とだけ言っておこう。