KADOKAWA Technology Review
×

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

Tarik Tosun
These autonomous, self-assembling robots can join forces to solve problems

まるで「戦隊ロボ」、用途に応じて合体するモジュール型ロボット

未知の環境で作業をするために、物理的な形状を変えられるロボットが登場した。

スモアズEP(SMORES-EP)は、車輪が付いた幅約8センチの立方体のモジュール型のロボットだ。重さは約0.5キロ。複数のカメラと小型コンピューターを搭載し、周囲のデータを収集して処理する。

それぞれのモジュールは独立したロボットとして動き、他のモジュールとドッキングしてより大きなシステムを形成できる。たとえば、車輪付きロボットが腕型に変形し、物体を持ち上げて運べる。研究チームは、ロボットを3つの新しい環境に配置した。ロボットは、与えられた環境で作業を完了するために、観察する場所や最適な形、ドッキング方法を自ら導き出さなければならない。ある例で課せられた作業は、ピンクの物体を見つけて別の場所に置くことだった。こうしたモジュール型ロボットが複雑な作業を自律的な方法で完了したのは、これが初めてだ。

用途として分かりやすいのは、ロボットの適応性を活かした、災害地域での探索や救助だろう。配達やゴミの収集にも活用できる可能性がある。また、階段を上がれることや、散らばった物を避けて進める能力を利用して、住宅での活用も考えられる。研究成果はサイエンス ・ロボティクス誌に掲載されている。

 

シャーロット・ジー [Charlotte Jee] 2018.11.01, 16:51
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る