KADOKAWA Technology Review
×
【3/14東京開催】若手研究者のキャリアを語り合う無料イベント 参加者募集中

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

疑惑のバイオベンチャー「セラノス」がついに解散へ
DoD | Glenn Fawcett
Theranos is shutting down

疑惑のバイオベンチャー「セラノス」がついに解散へ

長きにわたり低迷を続けていた米バイオベンチャー、セラノス(Theranos)が、正式に解散する運びとなった。

2014年、セラノスは革命的な血液検査システムを売りにし、一気に大衆の注目を集めることに成功した。その翌年、ウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)のある調査により、指先のごく少量の血液を用いる同社の診断技術の正当性に疑義が持ち上がった。調査に基づいてMITテクノロジーレビューは、セラノスの技術を2015年最大の失敗技術の1つに指定した。その後、政府の調査で、セラノスが抱えている多くの問題が明らかになった。今年に入り、米国証券取引委員会(SEC)は、同社のエリザベス・ホームズCEO(最高経営責任者)を多額の詐欺容疑で提訴した。これによりホームズCEOは、同社トップの座を降りることとなった

9月4日にWSJが公開した株主宛の電子メールにより、セラノスがついに終わりを迎える事実が明らかになった。同社は正式に解散し、残余資金を無担保債権者に返済する予定だ。

セラノスの株主らは最終的に、総計で約10億ドルの損失となる。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2018.09.06, 11:27
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る