トランプ政権がAI研究の予算増額を要求、数億ドル規模
ホワイトハウスは、人工知能(AI)の研究予算を数億ドル増額しようとしている。トランプ政権は、2月10日に発表された予算教書において、米国国防高等研究計画局(DARPA)におけるAI研究予算を5000万ドルから2億4900万ドルへ、米国立科学財団におけるAI研究予算を5億ドルから8億5000万ドルへと増額した。その他の省庁、たとえば米国エネルギー省や米国農業省においてもAI関連予算が増額されようとしている。
なぜ重要なのか? AIが国家安全保障上、決定的に重要な存在だと見られているからだ。次世代テクノロジーを発展させる競争で米国が中国に後れをとるリスクがあるとの懸念から、安全保障の専門家たちはこれまでトランプ政権にAI関連予算を増加するよう圧力をかけてきた。
現在のところ、大部分の資金はDARPAと国立科学財団に入ることになっている。しかし、国立科学財団の予算のうち5000万ドルは教育と職業訓練に配分されている。特に、コミュニティ・カレッジや伝統的に黒人の多い単科大学や総合大学、社会的少数派グループのための組織を対象としている。ホワイトハウスはまた、2022年(会計年度)までに国防目的以外のAI研究予算を倍増する計画もあるとしている。