トランプ政権肝入りの「AI特別委員会」が初会合、国際競争力強化へ
アメリカ合衆国科学技術政策局のロス・ギルフィラン高官がMITテクノロジーレビューに語ったところによると、「人工知能(AI)に関する特別委員会」の初会合が6月27日午後に開かれる予定だ。
委員会の発足は、先月開催されたホワイトハウスでのAIサミットで発表された。政府の研究開発高官によって構成される。
初の会合ではどのようなことが話されるのだろうか? AIに関する特別委員会はAI研究の優先化、連邦政府のデータの有効活用、AIの技能訓練について議論すると伝えられている。取り上げられる可能性のある議題の1つは、連邦政府データの公開だ。今月初めのMITテクノロジーレビュー主催のカンファレンス「EmTech(エムテック)テクネクスト」で、同委員会の共同議長でありドナルド・トランプ大統領の主席テクノロジー・アドバイザーでもあるマイケル・クラツィオス大統領副補佐官は、米国政府は国内のAI研究を推進するのに役立つ可能性のあるデータはすべて公開すると約束した。
中国を含む他の国々は、AI研究を優先的に推進している。一方で米国は、ホワイトハウスのAIサミットからほぼ2カ月もかかって、委員会の初会合がようやく持たれる。しかし、今回の会合は、AI国際競争において米国が勝つために必要な政策を作ることに、政府が一歩踏み出した兆しと言える。