マルウェアが平昌五輪を狙い撃ち、公式サイトが一時ダウン
「オリンピック・デストロイヤー」と呼ばれる新たに確認されたマルウェアが、平昌オリンピックのシステムを荒らし回っている。
一連のハッキングに続いて、シスコシステムズのセキュリティ研究者は、破壊行為を目的として設計されたマルウェアをオリンピックで発見したと発表した。このマルウェアは、コンピューターとサーバーのバックアップ・ファイルとブート・ファイルを削除して、起動できなくしてしまう。
ガーディアンが伝えるところによると、これまでに、平昌オリンピックの公式Webサイトの一時的なダウンやWi-Fiネットワークのシャットダウン、ドローンの離陸ができなくなる、といった被害が確認されている。ハッカーは再び攻撃を仕掛けてくる可能性がある。
今までのところ犯人が誰なのかは、はっきりしていない。クラウドストライク(CrowdStrike)の研究者は、ロシアを示唆し、インテザー(Intezer)の研究者は、中国だと述べている。誰の仕業にせよ、犯人は、時間をかけて新しいツールを構築するに値する攻撃だと考えているようだ。