AIの差別排除へ向けてニューヨーク市が新条例
ニューヨーク市が導入した「アルゴリズムの説明責任」を求める新しい条例に、人工知能(AI)の研究者は協力したいと考えている。
2017年12月、ニューヨーク市議会は、市当局による差別的なアルゴリズムの使用を禁止する、米国初の条例を可決した。条例では、市の機関がアルゴリズムをどのように使っているかを調査し、市民に対してわかりやすく説明する方法を報告する、タスクフォースの設置を求めている。
だが、この条例を実際にどのように実施するかは、まったく具体的になっていない。AIの社会的影響に焦点を当てているニューヨーク大学の研究所「AIナウ(AI Now)」は、市の機関がアルゴリズムをより理解すること、外部の団体にアルゴリズムを見せる機会を提供することなどに注力するよう、勧めている。
AIに関する連邦政府の規則や指針の策定は遅れている。ニューヨーク市の条例は、米国の他の地域に道を開くかも知れない。