KADOKAWA Technology Review
×
【冬割】 年間購読料20%オフキャンペーン実施中!

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

テスラに新たな試練、太陽光部門の財務リスクが表面化
Steve & Michelle Gerdes | Flickr
Tesla’s solar business is adding extra financial worries to its long list of headaches

テスラに新たな試練、太陽光部門の財務リスクが表面化

イーロン・マスクがCEO(最高経営責任者)を務める自動車メーカーであるテスラ(Tesla)には、オートパイロットの事故や自動車の生産ペースのこと以上に考えねばならないことがある。

2年前、マスクCEOはソーラー・シティ(Solar City)という太陽光エネルギーの会社の買収を決断した。狙いはテスラを、シームレスに統合されたクリーン・エネルギー企業、すなわちソーラー・パネル、エネルギー貯蔵、 そして自動車をも統合した企業にすることだった。だが、ソーラー・シティの買収は広く批判を浴びた。 20億ドルで買収し、同時に29億ドルの負債を引き継いだのだからなおさらだ。

ブルームバーグの最近の記事によると 、29億ドルの負債のうち、3億9000ドルの返済期限が今年に迫っているという。それほどひどい話ではないように聞こえるかもしれないが、 ブルームバーグの別の記事によると、テスラは毎分6500ドルのペースで現金を使い切っているそうだ。同時に、ソーラー・シティの負債によってすでに下がっていたテスラの信用格付けを、最近になってムーディーズがさらに引き下げた

テスラはいままさに、苦境の真っただ中にある。オートパイロット機能が絡んだドライバー死亡事故の調査が迫っており、さらに、製造する車両の生産ペース、すなわちモデル3(Model 3)の生産に関する投資家の懸念とも引き続き戦っている。このような悩みの種のリストに、同社の太陽光部門に迫り来る財務的な心配が加わったのである。

ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe] 2018.04.08, 10:57
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
【冬割】実施中! 年間購読料20%オフ!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る