米有名大学でコンピューター科学を学ぶ女性が急増中
テック業界はジェンダー多様性(ダイバーシティ)の大きな問題を抱えている。だが、コンピューター科学の課程を受講する女性が増えてきているという事実は、流れが変わってきていることを示唆している。
まず、学習を始めるのが早くなったことがあげられる。2017年には、 2万9000人以上の女子高校生が、コンピューター科学の飛び級試験を受けた。これは全受験者数の約27%を占め、2007年の18%から増加している。
女子高校生の間での関心の高まりは、大学のプログラムの後押しとなっている。カーネギーメロン大学、ジョージア工科大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)、スタンフォード大学のような有名大学では、 コンピューター科学を学ぶ女性の数が過去5年間に大幅に増加した。 MITのプログラムでは34%から42%に、カーネギーメロン大学では26%から41%へと跳ね上がった。
技術労働力の多様化は、人工知能(AI)のようなテクノロジーが公正に発展するためには極めて重要だ。偏見をなくし、白人男性のグループの問題のみに限らず、広範囲の社会問題を解決できるようになる。より多くの女性がコンピューター科学の教育を受けるようになったのは、物事が正しい方向へと進んでいることの表れなのだ。
- 参照元: Bloomberg