スペースX、衛星ネット向け地上基地局を100万カ所設置へ
スペースXは、人工衛星によって顧客にインターネット・アクセスを提供するプロジェクトの次の段階に入った。
人工衛星によるインターネット信号を受信するには、やはり地上システムが必要となる。2月1日、スペースXが米国連邦通信委員会(FCC)へ申請したところによると、アラスカ、ハワイ、ヴァージン諸島、プエルトリコを始めとする米国内各地に最大100万カ所の地上基地局の設置を求めている。姉妹会社であるスペースX・サービス(SpaceX Services)向けに、インターネット用人工衛星の接続ポイントを提供する。
スペースXはすでにFCCから4425基の人工衛星打ち上げ許可を得ており、これによって同社のスターリンク(Starlink)インターネット衛星群(コンステレーション)が出来上がることになる。スペースXは現時点で提供するサービスや場所についてほとんど明らかにしていないが、2018年2月には「ティンティンA(Tintin A)」と「ティンティンB(Tintin B)」と呼ばれる2つの実験衛星の打ち上げに成功している。
数千基もの人工衛星が5年間に順次打ち上げられる予定だが、すべてが低高度軌道上に配備されるのは2024年以降となる。スペースXは初期の衛星群(4425基)を2019年後半に打ち上げる予定だ。その後、7500基の人工衛星がある時点で追加され、それによって送受信できるデータ容量もさらに増えるだろう。