スペースX、衛星ネット接続へ向けて試験機の打ち上げに成功
イーロン・マスクは、グローバル・ブロードバンド・ネットワークを宇宙で構築するための第一歩を踏み出した。
スペースXが打ち上げに成功した「ティンティンA(Tintin A)」と「ティンティンB(Tintin B)」と呼ばれる2つの実験衛星が軌道に乗った。マスクは、これらの人工衛星が「軌道上に配置されて地上局と通信しており」、スペースX本社の上空を今日通過するときに『hello world』と送信することになっていると語っている。
これらの人工衛星は、地球規模でのインターネット接続を提供する「スターリンク(Starlink)」というひとそろいの衛星群への道を開くものだという。マスクは、スターリンクによるインターネット接続は遅延が少なく、最高1ギガビット毎秒の通信速度を持ち、光ファイバーによるブロードバンドに匹敵するだろうと主張する。
だが、そこに至るには道のりがある。初期の衛星群として、軌道上に4425基の人工衛星を必要とする。これらの衛星は5年間にわたって徐々に打ち上げられ、2024年にはすべて配置される予定だ。ある時点でさらに、7500基の人工衛星を加える予定である。一方で、フェイスブックやグーグルなどの他の企業も、スターリンクと競合する飛翔体によるインターネット・サービスをそれぞれが独自に開発している。
- 参照元: Ars Technica