北朝鮮が暗号通貨ハッキングに関与の疑い、経済制裁を無力化か
北朝鮮は追跡が困難な暗号通貨を盗むことで国際的な経済制裁を克服し、何百万ドルもの資金を集める新たな戦略を手にしたようだ。
韓国の国会議員が伝えたところによると、北朝鮮お抱えのハッカーが2017年、韓国の暗号通貨取引所から「数十億ウォン」に相当する暗号通貨を盗み取ったという。少なくとも100万ドル以上に値するであり、しかもハッキングはいまだに続いているという。
2017年9月、サイバーセキュリティ企業のファイアアイ(FireEye)は、2017年に北朝鮮のハッカーは少なくとも3カ所の韓国の暗号通貨取引所を標的にしていたと発表した。韓国の捜査員からは、2017年12月に起きたソウルの暗号通貨取引所ユービット(Youbit)を破綻に追い込んだハッキングに、北朝鮮が関与していたとの見方も出ている。
国家安全保障の問題は、暗号通貨規制をめぐる議論によって大きく左右されるようになるだろう。韓国の企画財政部長官(財務相に相当)は、投資家に暗号通貨取引を禁止する計画はないと断言したものの、当局は依然として暗号通貨市場の規制に関して幅広く検討している。また、その他の国が北朝鮮に倣って、制裁をうまく切り抜けるために暗号通貨を利用することが予想される。
- 参照元: Reuters