ソフトバンクとサウジアラビア、世界最大の太陽光発電所建設へ
2000憶ドルをかけて、200ギガワットの電力を発電する施設を建設する。これは他で計画されている太陽光発電所の約100倍の規模だ。
ブルームバーグによると、ソフトバンクの孫正義CEO(最高経営責任者)とサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子は3月27日、新たに巨大な太陽光発電所を建設することで基本合意書に署名した。予定通りいけば、2030年までに建設が完了するはずだ。
現在、計画されている最大の太陽光発電所は最大2ギガワットの電力を発電するとされている。したがって200ギガワットはまさに巨大だ。10万人分の雇用も生み出す。発電所が稼働すれば、サウジアラビアの最大発電量は既存の発電設備の77ギガワットから一気に3倍以上になる。
サウジアラビアは現在、電力発電をほぼ石油とガスだけに頼っている。そのため、太陽光へ移行することが求められている。地球温暖化ガスの排出量のさらなる削減が喫緊の課題になっていることを考えると、この規模のプロジェクトは称賛に値する。
しかし現段階では、基本合意書に署名をしただけだ。太陽光発電所が稼働するまでには、長い長い道のりがある。ムハンマド皇太子はブルームバーグに「大胆で冒険的な試みですが、成功することを願っています」と語った。まさに、成功を願う。