自律走行トラックの展開はフロリダが有望、米調査会社
最新レポートによると、米国には自動運転トラックに最良のルートが5本あり、そのうちの2本がフロリダ州にあるという。
現時点ではまだ、自動運転トラックによる配送はわずかな量しかない。しかし、テクノロジーは向上し続けており、トラック運送業者のドライバーらに多大な影響をもたらす可能性がある。ボルボ、ウェイモ(Waymo)、Peloton(ペロトン)などさまざまな企業が、自動運転技術を主流にしようと力を注いでいる。
交通量分析会社のインリックス(Inrix)は2018年9月17日、全米の道路を調査したレポートを発行した。同レポートによると、カナダ国境からカリフォルニア州北部までの州間高速道路5号線(I-5)が自律走行トラックを配備するのに最良のルートであるという。
自律走行トラックは、より着実かつより安全な運転状況を生み出せる可能性が高いが、かなりの額の投資が必要だ。インリックスの調査では、商業的利益と安全面の改善の両面で最大の可能性のあるルートを探した。たとえば、I-5が最高評価だったのは、距離の長さに加えて、交通渋滞と自動車事故件数が多いことに理由がある。
だが、上位2位と3位のルートはフロリダ州を通る2本の主要高速道路だ。同州は自動運転トラックの開発促進を目的とした規則を設け、自律運転トラックのテストの中心地となっている。自動運転トラックの展開をさらに進めるのに向いた州と言える。