KADOKAWA Technology Review
×
【冬割】 年間購読料20%オフキャンペーン実施中!

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

深刻なトラックドライバー不足、自動運転は「パンドラの箱」か
Orlando Leon | Unsplash
Self-driving trucks could solve a labor shortage—and put truckers out of work

深刻なトラックドライバー不足、自動運転は「パンドラの箱」か

自動運転セミ・トラック(トレーラーの荷台部分をけん引するトラック)導入が現実味を増す中、自動運転技術がトラック運転手から仕事を奪うのか、あるいは運送業界の人手不足を埋め合わせる一助となるのか、議論がされている。

全米トラック協会(ATA)によると、トラック運送業界は過去15年間、運転手不足に悩まされてきたという。2016年、米国のトラック運送業界は、3万6500人の運転手不足に見舞われた。トラック運転手を擁護する立場の全米トラック協会は、トラック運転手の需要は増加するばかりだといい、2026年までに17万4000人を超えるトラック運転手が不足するという。自律トラックは理論上、現在のトラック運転手から仕事を奪うのではなく、むしろトラック運転手の負担を軽減できる

トラック業界における今日の人手不足の多くは、経験者の不足から生じている。自動運転トラックの導入はそれを埋めるかもしれないが、一方で新しい運転手を育てる意欲を削ぐ可能性があり、人手不足を賄うだけの労働力の供給には繋がらないかもしれない。自動運転トラックの導入がさらなる自動化の道を開くことになるかもしれず、人間のトラック運転手がいなくなるまで続く恐れもある。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2018.01.30, 10:56
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
【冬割】実施中! 年間購読料20%オフ!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る