KADOKAWA Technology Review
×

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

標準化で設計不要に、ロケットラボが小型衛星を販売へ
Rocket Lab
Rocket Lab is now selling custom satellites to go into its rockets

標準化で設計不要に、ロケットラボが小型衛星を販売へ

人工衛星打ち上げ企業であるロケットラボ(Rocket Lab)は、ロケットだけでなく人工衛星も顧客に提供すると発表した

ロケットラボの人工衛星を利用すれば、諸機関は人工衛星の「バス」と呼ばれる外部構造を設計する必要がなくなる。その代わり、ロケットラボの打ち上げる人工衛星にスムーズに搭載できるよう設計された既製の型の中に、センサーや装置を組み込むことになる。

「フォトン(Photon)」と呼ばれるこのカスタマイズ可能な人工衛星は、地球低軌道を飛行するよう設計されており、最大積載量は170キログラムである。人工衛星としてはかなり小さい類だが、それはロケットラボが小型の人工衛星に重点的に取り組んでいるためだ。フォトンは人工衛星を最長で5年間軌道に乗せておけるように設計された推進装置を装備している。

人工衛星を標準化することで、ロケットラボは打ち上げごとの積載量を最大化することが可能となる。顧客は同社の技術を利用することで、人工衛星の外部構造を構築する手間を省ける。フォトンの最初の打ち上げは、2019年末となる見通しだ。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2019.04.10, 9:57
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る