グーグルの完全無人タクシー、ついに運行を開始
未来がついにやって来た! 未来のミニバンだ! アリゾナ州フェニックス郊外で、アルファベット(グーグル)傘下のウェイモ(Waymo)が保有する完全な無人乗用車を一般市民が利用できるようになったのだ。
ウェイモのジョン・クラフチック最高経営責任者(CEO)は、テキサス州オースティンで開催されたSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)で、クライスラー・パシフィカ(ミニバンの車種名)を使ったロボット・タクシー・サービスの開始を発表した。いまのところ利用できるのは事前登録した「早期乗客」と呼ばれる人たちだ。ミニバンにはハンドルを握って安全を確保するドライバーは乗車しないが、必要に応じて遠隔操作ができる。
ウェイモの自動運転自動車はセーフティ・ドライバー無しで数カ月間試験運転されてきた。この満を持した展開で、はじめてウーバー(Uber)と同様にアプリを使って完全にドライバーのいない配車サービスを利用できるようになった。運転手のいない乗り物の提供は、自律技術を有望なビジネスに転換したい企業にとって待ち望んだ機会でもある。
ウェイモの背後には強力な競争相手が控えている。特にウーバーは自前で自律自動車を開発しており、配車サービスでは最高の品質を誇る競合相手だ。実のところ、ウーバーはウェイモと協力して両社のスキルを組み合わせることに興味を示していたが、実現するかどうかは明確ではない。
- 参照元: Fortune