KADOKAWA Technology Review
×
【3/14東京開催】若手研究者のキャリアを語り合う無料イベント 参加者募集中

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

ロボット大国へ突き進む中国、世界の販売台数の3分の1を購入
Junko Kimura/Getty Images
Over one-third of industrial robots purchased last year were installed in China

ロボット大国へ突き進む中国、世界の販売台数の3分の1を購入

国際ロボット連盟(IFR)の新たなレポートで、2017年に38万台を超える産業用ロボットが販売されたことが明らかとなった。前年比29%の増加である。

ロボットの購入台数はアジアが突出している。中国が購入した産業用ロボット(製造に使われるロボット・システム)は、前年と比べてなんと58%も増加し、2017年の設置台数は13万8000台に達した。これは世界中で販売された産業用ロボットの約3分の1に当たる。他のどの国よりもロボット密度が高い韓国は、新しいロボットを2017年に4万台購入した。

一方で、米国は取り残されている。米国が2017年に設置したロボットの台数は3万3000台とかなり少ない。それでもまだ北米の中では最も多い数である。ただし、2016年から6%の増加にとどまっている。それほど少ないにもかかわらず、ロボットはすでに米国の政治に大きな影響を及ぼしている

今回の発表から、中国は米国と比べると、遥かに大規模に自動化への投資をしており、減速する気配がないことが分かる。アジアがロボット導入にまい進する間に、ぐずぐずしている北米は大きく後れをとってしまうかもしれない。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2018.06.22, 11:27
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る