米国初、オーランド空港で顔認識システムを全面導入へ
フロリダ州のオーランド国際空港が、国際線の搭乗者全員の照会作業を顔認識システムで実施する米国初の空港となる。
アメリカ合衆国税関・国境警備局(CBP)が6月21日に出した発表によると、オーランドの主要空港で離着陸する国際線の搭乗者全員が顔認識システムによるスキャンを受けることになるという。 CBPは国内の主要空港13カ所で生体認証を使った搭乗システムをテストしているが、同テクノロジーを全面的に採用するのはオーランド国際空港が初めてだ。
照会作業に要する時間は2秒に満たない。グレーター・オーランド空港公団(Greater Orlando Aviation Authority)によると、顔認識システムを試験導入していた期間中、搭乗時間が15分短縮されたとしている。
顔認識データを政府がどのように扱い、利用するかに関する正式なルールはまだ何も定まっていない。一方で、人々のプライバシーが侵害されるのではないかという不安は山積している。オーランド空港の国際輸送量は増加しており、2017年の国際線旅客は約600万人だった。すなわち、顔認識データの扱いについて全容が判明する前に、大量のデータが収集されてしまうということだ。
- 参照元: ABC 7