ソフトバンク出資のワンウェブ、初のネット衛星を打ち上げ
ワンウェブ(OneWeb)が計画する、650基からなる衛星コンステレーションの最初の6基が、何度かの延期を経て2月27日(米国東部標準時)に打ち上げられた。
ワンウェブの人工衛星はアリアンスペース(Arianespace)のロケット「ソユーズ(Soyuz )」に搭載され、仏領ギアナから2月27日午後4時37分(日本標準時2月28日午前6時37分)に打ち上げられた。この打ち上げはワンウェブにとって、ネット未接続地域を無くすという目標達成のための、最初の大きな一歩となる(打ち上げの様子はこちらで見られる)。
米国バージニア州を拠点とするワンウェブは、スペースXやテレサット(Telesat)、レオサット(LeoSat)などと並び、世界のネット未接続地域にブロードバンドのネット接続を提供するために莫大な数の地球低軌道衛星の利用を計画している。これらの衛星群は地球を周回し、高度約2000キロメートルの地点から、地上に向けて電波を送信する予定だ。
ワンウェブの取り組みは始まったばかりだ。まずは初期の650基の衛星コンステレーションを構築するために、1回当たり30基を超える定期的な人工衛星の打ち上げを今年後半に始める予定。最初に通信が試される場所の1つは、アラスカ州の僻地である(「Why the future of satellite internet might be decided in rural Alaska」を参照)。
ワンウェブが計画通りのペースで人工衛星を製造するには、製造能力を強化する必要があり、資金調達力が試されることになりそうだ。今後数カ月以内に稼働を始める予定のフロリダ州の新工場の詳細情報を待つとしよう。