KADOKAWA Technology Review
×

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

北朝鮮に「政府肝いり」のサイバースパイチーム、日本も標的
(stephan) | Flickr
North Korea’s hacking abilities are even stronger than we thought

北朝鮮に「政府肝いり」のサイバースパイチーム、日本も標的

新しい報告によると、北朝鮮の平壌には非常に優秀なサイバースパイ活動チームが常置されているようだ。

サイバーセキュリティ企業のファイアアイ(FireEye)のセキュリティ研究者は「APT37」または「リーパー(Reaper=死神)」と呼ばれているハッキング・グループについての調査結果を発表した。ファイアアイによると「リーパーの活動が北朝鮮政府の肝いりでなされている可能性は非常に高い」という。

リーパーのサイバースパイ活動の主な目的は、産業機密、つまり電子産業や製造業、航空宇宙技術、自動車などに関する詳細な情報を盗み出すことだ。2012年の活動開始以来、標的は主に韓国だったが、最近では日本やベトナム、中東の国々が標的になりつつある。

ワイアード(Wired)は、リーパーの手口について的を射た要約を書いている。それによると「被害者のコンピューターに独自開発のマルウェアを埋め込み、感染したパソコンのマイクを使った盗聴から、データを削除する攻撃までやってのける」という。

この調査結果の意味することは重大だ。北朝鮮は好戦的で攻撃的ではあるものの、負け犬だと考えられている。しかしその能力は、これまで予想されていたよりもはるかに高い可能性がある。

ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe] 2018.02.21, 11:53
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
【春割】実施中!年間購読料20%オフ!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る