MITがAI研究に全力、学部横断で新技術開発へ
マサチューセッツ工科大学(MIT) の研究者たちは、赤ちゃんのように学習する人工知能(AI)システムを構築するために、人間の知能(ヒューマン・インテリジェンス)の基礎を研究するつもりだ。
MITは2月1日、人間の知能に関する研究を一層推進し、AIを基礎とした新たなテクノロジーを創り出すための新しい全学規模のイニシアチブ「インテリジェンス・クエスト (Intelligence Quest) 」(MIT IQ)を発表した。
MIT IQの具体的な計画は発表されていないが、MIT工学部の学部長のアナンサ・チャンドラカサン教授は、「人間の知能をリバース・エンジニアリングする」 試みだと語っている。 MITのジョシュア・テネンバウム教授(認知科学と計算理論)は、研究のより長期的な狙いは 「赤ちゃん、そして子どものように学習できる機械」 の構築にあるという。
現時点ではどんなAIも生後3カ月の赤ちゃんに劣っている。MIT IQがもしうまくいけば、まったく新しい種類の、ほぼすべての産業を変革させるようなマシン・インテリジェンスを提供できるだろう。MITは、AI、認知科学、神経科学などの分野において200人を超える世界トップクラスの専門家を擁しており、誰がそれを実現してもおかしくない。
- 参照元: MIT IQ