ウーバーとリフトの時給3ドル問題、研究チームが論文修正へ
配車サービスのウーバー(Uber)とリフト(Lyft)のドライバーは、実際のところどのくらい稼いでいるのだろうか? 先日、彼らの手取りは時給にして平均わずか3.37ドルという論文が発表された。だがその後、ウーバーのCEO(最高経営責任者)からの非難を浴びて、研究者チームは結果を大幅に修正した。
調査を指導したスタンフォード大学の研究者、スティーブン・ゾープ博士はツイッターで、先の論文とは異なる方法で時給を再計算したところ、経費を差し引いた時給は8.55ドルまたは10ドルになったという新しい結果を公表した。研究チームは、今後数週間をかけてより大規模な修正をする予定だ。
ウーバーとリフトの両社は、再計算された時給であってもドライバーが実際に受け取っている時給よりも低いと不満をあらわにしている。「修正結果は最初に発表された結果ほど不正確ではありませんが、ドライバーの収入はなおも過小評価されています」とリフトのエイドリアン・ダービン広報担当役員は話す。
誰が計算するかで、時給は8.55ドル(ゾープ博士らによる)から21ドル(ウーバーによる)まで変わってくる。オンラインで単発の仕事を請け負うギグ・エコノミーで仕事を得たドライバーが実際にどのくらい稼いでいるのか、まったく不透明なのだ。