KADOKAWA Technology Review
×
【1/31東京開催】若手研究者のキャリアを語り合う無料イベント 参加者募集中

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

機械学習の濫用は科学に「再現性の危機」をもたらす、米研究者
Tommy LaVergne | Rice University
Machine learning is contributing to a “reproducibility crisis” within science

機械学習の濫用は科学に「再現性の危機」をもたらす、米研究者

機械学習手法を使って成された科学的発見は、そのまま鵜呑みにすることはできない、とライス大学のジェネヴェラ・アレン准教授(統計学)は警告する

さまざまな専門分野の科学者たちがデータ分析の精度向上とスピードアップのために、機械学習システムを使うことが増えている。それはまた、新たな医薬化合物のような新発見をもたらす研究者たちの能力向上を加速している。

しかし、問題がある。アレン准教授は、機械学習手法を採用することで、科学における「再現性の危機」が高まりつつあると警告する。さまざまな研究の成果が他の研究者たちによって繰り返し評価されることがなくなり、当初出た研究結果の信憑性が疑わしくなっているというのだ。「あえて言えば、こうしたことの大部分は、科学における機械学習手法の使用から来るものです」とアレン准教授は英国放送協会(BBC)に語った。多くの場合、機械学習手法を使った新発見は、再確認されるまで信用するべきではないと主張する。

機械学習による予測の不確実性や再現性を、システムが確実に評価できるようにすべく、次世代の機械学習システムに関する研究が現在進められている、とアレン准教授はいう。

シャーロット・ジー [Charlotte Jee] 2019.02.19, 6:54
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
【冬割】実施中! 年間購読料20%オフ!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る