KADOKAWA Technology Review
×

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

「はやぶさ2」がまもなく小惑星へ初着陸、物質採取へ
JAXA
Japan’s Hayabusa 2 spacecraft is about to fire bullets into an asteroid

「はやぶさ2」がまもなく小惑星へ初着陸、物質採取へ

日本の宇宙探査機「はやぶさ2」による宇宙採掘がまもなく始まろうとしている。

直径およそ900メートルの小惑星リュウグウ(Ryugu)への着陸が、日本時間2月22日午前8時に計画されている。はやぶさ2は着陸後、リュウグウへ弾丸を打ち込み、土けむりや小片を飛散させてサンプルを収集する予定だ。最初に2発の弾丸を、 その後にさらに大きな発射物を打ち込み、より多くの物質を採取する。

リュウグウへの着陸は昨年10月に予定されていたが、リュウグウの地表が当初考えていたよりも多くの岩石で覆われていることが分かった。それでも採集システムが機能することを確かめるために、 研究チームは地球上で発射装置の予備を使って砂利に弾丸を打ち込むなど、いくつかの実験を実施している(上の画像参照)。

前身である「はやぶさ」はいまのところ、小惑星から物質を採取して地球に持ち帰った唯一の宇宙探査機だ。今回の新しい探査機は初代はやぶさによって得られた知見を土台として、さらに詳細な測定結果をもたらすだろう。 はやぶさ2は2020年後半にサンプルを地球に持ち帰る予定だ。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2019.02.20, 18:51
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る