KADOKAWA Technology Review
×
【1/31東京開催】若手研究者のキャリアを語り合う無料イベント 参加者募集中

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

イスラエル初の月面探査機、打ち上げに成功
SpaceX
Israel’s first lunar lander is on its way to the moon

イスラエル初の月面探査機、打ち上げに成功

イスラエルの宇宙船が2月21日、スペースXのロケットであるファルコン9(Falcon  9)によって無事打ち上げられた。

イスラエルの民間団体スペースIL(SpaceIL)は、月探査機「ベレシート(Beresheet)」を米国東部時間2月21日午後8時45分に打ち上げ、月への40日間にわたる旅を開始させた。スペースXからのライブ放送中、スペースILがベレシートからの信号を受信し、着陸脚が展開されたことが確認された。

ベレシートはファルコン9の主要なペイロード(積載物)であるインドネシアの通信衛星ヌサンタラ・サトゥ(Nusantara Satu)と一緒に打ち上げられ、ヌサンタラ・サトゥは問題なく配備された。スペースXはさらに、着陸には困難な状況だと考えられていたにも関わらず、第1段ブースターを大西洋上でドローン船によって回収した。着陸時の動画からは底部の熱シールドから火花が散るのが見られた。スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)のツイートによると、それは「これまでで最高温度の再突入時の加熱」によるものだったという。ブースターの打ち上げ及び回収はこれが3度目で、次の打ち上げは4月に計画されている。

向こう1カ月間、スペースILのベレシートは一連の段階的なループ(地球からゆっくりと遠ざかる楕円軌道)を描きながら飛行し、月の軌道内に到達する。その後6日間かけて、月の周りを回りながら着陸態勢に入る。最初の着陸チャンスは4月11日にやってくる。これが成功すれば、イスラエルは宇宙船のソフトランディング、つまり月面に衝突せずに着陸を成功させた4番目の国ということになる(「『民間初』の月面着陸目指す イスラエル探査機が打ち上げ」参照)。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2019.02.25, 7:55
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
【冬割】実施中! 年間購読料20%オフ!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る