レーザーで電力を供給、超軽量・超小型の昆虫ロボットが空を飛ぶ
ワシントン大学の研究者たちが、初の空飛ぶ無線昆虫型ロボットを作製した。
ロボフライ(Robofly)と名付けられたこのロボットは、レーザーを動力とする。重さは、爪楊枝1本をわずかに超える程度。プロペラを使うには小さすぎる、小さな小さなボットは、翅(はね)を敏速に羽ばたかせて飛び立つ。
空中を飛ぶ昆虫ボットの作成において難しいのは、比較的大きな出力を必要とすることだ。飛び立つ際に翅を速く動かすからである。ロボフライに搭載するには電池は大きくて重過ぎるため、以前に作った同サイズのロボットは有線でプラグに繋ぐ必要があった。
ロボフライは、ロボットに搭載した光電池にレーザーを照射して電力を発生させて、特別に設計した回路基板で昇圧する仕組みになっている。レーザーはロボフライの2.1メートル以内から照射しなければならないので、ロボフライが近い将来、遠くまで飛んでいけるとは期待しないように。
ロボフライのようなロボットは、将来、作物収穫の監視や捜索救助、ガス漏れ検知などの仕事を支援するようになるかもしれない。そうなったときには、空中に浮かぶ小さなアシスタントを間違ってぴしゃりと叩かないように用心する必要があるだろう。