検証:ザッカーバーグ証言、どこまで信用できるのか?
フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)への10時間にもおよぶ 連邦議会の公聴会のごたごたが落ち着き、ザッカーバーグCEOの話した内容を改めてよく考える機会ができた。彼の話した内容のいくつかにはごまかしがある。以下に挙げてみよう。
ザッカーバーグCEOは、EUが導入予定の「EU一般データ保護規則(GDPR)」と呼ばれるプライバシー・ガイドラインが、米国全体のユーザーにも適用されるようになるだろうと述べた。これはあまりにも誤解を招きやすい発言だ。
ザッカーバーグCEOは、議員たちに対し、ユーザーはフェイスブックの持つ自分自身に関するすべてのデータを含むファイルをダウンロードできると述べた。しかし、フェイスブックのプライバシー運用チームはそうは言っていない。
ザッカーバーグCEOは、機械学習によって今後、検閲機能が大幅に自動化されると言う。飛躍的な進歩があると決めてかかっているようだが、それはまちがっている。
それでもまだ、多くの人がザッカーバーグCEOの返答に安易に頷いてしまっている。広告主たちは、今回の事件があった今でもまだフェイスブックが大好きらしい。フェイスブックの時価総額は、4月9日の週に30億ドル上昇した。