グーグル、世界初のバイリンガルAIアシスタントを発表
グーグルのバイリンガル・アシスタントは、2つの異なる言語間をその場で行き来することができる。
アマゾンのアレクサやアップルのSiri(シリ)といった人工知能(AI)アシスタントは、多様な言語を理解できるものの、一度に1つの言語しか処理できない。
2018年2月に予告されていたグーグル・アシスタントの新バージョンが、先週になって発表された 。英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、日本語のいずれか2カ国語の同時利用に対応。グーグル・アシスタントは最後に出されたコマンドで使われていた言語で返答し、アンドロイド(Android)搭載スマホとグーグル製スピーカーで動作する。
グーグルのブログによると、「実現は難しかった」そうだ。バイリンガル・アシスタント実現のためには、AIが2つの言語の音声認識を並行して処理し、話しかけられた言語を特定して、言われた内容を理解する方法を編み出さねばならない。取り組みには数年を要したという。この新機能により、グーグル・アシスタントが多くのバイリンガル家庭に広まり、米国外でのユーザーが増加するかもしれない。