グーグルが72量子ビットの新チップを開発、量子超越性を達成か
新記録を達成したこのデバイスは、いくつかの問題解決において、従来型のスーパーコンピューターを打ち負かす可能性がある。
グーグルは3月5日に「ブリッスルコーン(Bristlecone)」と呼ぶ新しい量子チップを発表した。ブリッスルコーンは、72量子ビット(「キュービット」とも呼ばれる)を搭載し、計算に使用する。今までの最も先進的な量子チップはIBM製で、50キュービットだった。
グーグルの研究者も含めた一部の研究者は、キュービット数が50以上の量子デバイスは、いくつかの特定の作業において、従来のスーパーコンピューターを凌駕するかもしれないという。このことは「量子超越性」として知られている。
しかし、ごく最近のいくつかの研究は、 量子超越性の達成には、50よりもさらに多いキュービット数が必要かもしれないと提唱している。加えて、従来のハードウェアを打ち負かすためには、グーグルは量子チップを安定した、エラーが比較的少ないものにする必要があるだろう。