KADOKAWA Technology Review
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10年間の耐久テストを3週間でやるフォードのお尻ロボット
Ford
Ford Has a Robotic Butt to Test Its Car Seats

10年間の耐久テストを3週間でやるフォードのお尻ロボット

その名も「Robutt」。冗談じゃなくて本当だ。フォードは機械化した臀部にそう名付け、自社の自動車に搭載するシートの耐久性試験に使用している(編注:buttはお尻のこと。robotとbuttの語呂合わせでRobutt)。

ネーミングはともかく、フォードはそのロボットを使うことを実に真剣にとらえているようだ。フォードは人間がどのように実際に車に乗り降りするかを圧力センサーを用いて計測。その結果を収集し、体格の大きい人間に基づいて製作した臀部のモデルで2万5000回座ったり、立ち上がったりをクーカ(KUKA)のロボット・アームを使って繰り返す。フォードによると、ロボットは10年間使ったときのシートの状態を3週間で再現するという。この検査をパスしたシートが自動車での使用に適合する。

ちょうど今週に入って、テスラが品質についての懸念を乗り越え、一部の自動車に用いるシートの自社生産に乗り出したとロイター通信が報じた。もしかするとRobuttの出番かもしれない。

ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe] 2017.11.01, 18:45
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

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