医師不要で診断可能、FDAがAI医療装置に初の認可
「ソフトウェアによる診断」の時代の幕開けを特徴付ける出来事だ。米国食品医薬品局(FDA)は4月11日、人工知能(AI)活用の診断装置を販売する初の認可を、アイディーエックス(IDx)という会社に与えた。
この装置のソフトウェアは、中度よりも重い糖尿病網膜症を検出するように作られている。糖尿病網膜症は視力喪失を引き起こし、米国では3000万人に影響がある。高血糖が網膜内の血管を傷つけることで発症する。
プログラムは、特別な網膜カメラで撮影した成人の眼の画像を、AIアルゴリズムを使用して分析する。 医師が画像をクラウド・サーバーにアップロードすると、ソフトウェアが陽性か陰性かの結果を出す。
FDAは最近、AIを使用するいくつかの製品を認めている。しかし、今回の装置は、医者が画像や結果を解釈しなくても検査結果を出すことを当局が認可した初の製品である。
4月11日の一連のツイートで、FDAのスコット・ゴットリーブ局長は、もっと多くのAI装置が当局の承認を間もなく得られるだろうと示唆した。ゴットリーブ局長は、 FDAは「イノベーションを促進し、AIに基づく医療機器の使用を支援する措置を講じている」と述べた。でも、心配することはない。こうしたAI診断がすぐさま医師や他の医療専門家に取って代わることはおそらくないだろう。