フェイスブック、自殺のライブ中継を止める専用チップを開発中
ライブ映像を分析してリアルタイムでフィルターするハードウェアの開発にフェイスブックが取り組んでいる。
2016年にライブ配信機能「フェイスブック・ライブ」を公開して以来、フェイスブックは批判を受けてきた。自殺する様子を視聴者に向けてストリーミング配信するケースが多発してきたからだ。そこでフェイスブックは危険な行動を見分ける人工知能(AI)ツールを開発し、監視する人間の数も増やした。その結果、危険な映像が投稿されてから10分も経たないうちに削除できるようになった。
自傷行為や性的行為など、フェイスブックが禁止したいと考える行為を認識できるAIソフトウェアを搭載したチップに投資することで、疑わしい映像を監視する人員の削減が期待できる。
マーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)には、この種の特製システムの構築という大きな計画がある。独自のハードウェアの設計・製造によって、フェイスブックはプラットフォームの改善だけではなく、エヌビディア(Nvidia)やインテルなどのチップ・メーカーへの依存度を下げ、費用を大幅に節約できる利点がある。