フェイスブック、外部共有データの管理ツールをようやく提供
フェイスブックは、「フェイスブック外のアクティビティ」というツールの提供を開始した。このツールを使えば、ユーザーはフェイスブックと共有されている第三者のアプリやWebサイトのデータを管理し、削除できる。この機能がもともと2018年に発表された際には「履歴のクリア」ボタンと呼ばれていた。ちょうどフェイスブックが、数百万もの米国人の個人情報を政治コンサルタント会社であるケンブリッジ・アナリティカ(Cambridge Analytica)と共有していたことで非難の的となっていた時期だ。
あなたの個人情報がどれだけフェイスブックと共有されているかを自身で確認してみる価値はある。これがその方法だ。私に関していうと、計812ものアプリとWebサイトにおいて私の個人データがフェイスブックに送信されていた。全国紙から地元のコーヒーショップまでさまざまだ。今のところ、私が訪れるサイトや登録しているアプリの大半が、私の個人情報をフェイスブックと共有しているものと考えて差し支えなさそうだ。
もちろん私は、そうしたデータをアカウントから消すために、新たに提供されたツールのボタンを押した。しかし、これは少し誤解を招きそうなのだ。というのも、このツールによりフェイスブックが、フェイスブック外からのデータを削除するわけではない。単に個人情報とのリンクを解除するだけなのだ。また将来に渡って第三者アプリやWebサイトが個人データをフェイスブックと共有することを止めるには、別の設定画面に行く必要がある。
個人履歴がこのように展開されているのを知るのは実に不愉快なものだが、この類のプラットフォーム間の追跡機能というのは珍しいものではない。広告テクノロジー産業の仕組みそのものなのだ。もっとも、これが合法的か否かについては別問題だ。