KADOKAWA Technology Review
×
【3/14東京開催】若手研究者のキャリアを語り合う無料イベント 参加者募集中

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

グーグルの「先進的すぎる」スマートシティ、地元反対で計画に遅れ
Sidewalk Labs
Even Alphabet is having trouble reinventing smart cities

グーグルの「先進的すぎる」スマートシティ、地元反対で計画に遅れ

アルファベット(Alphabet)の子会社サイドウォーク・ラボ(Sidewalk Labs)が主導する、野心的なスマートシティ計画が地元の反対に直面し、計画に遅れが出ている。

カナダ政府によって創設された開発機関ウォーターフロント・トロント(Waterfront Toronto)は2017年10月、グーグルの姉妹会社であるサイドウォーク・ラボと提携を結んだ。トロントのウォーターフロントに未来型都市を作るためだ。サイドウォーク・ラボは約4万9000平方メートルの区画を無人シャトルバス、ゴミ収集ロボット、種々のガジェットなどで埋め尽くし、先端技術が都市生活を向上させる方法を示す計画を立てている。

サイドウォーク・ラボのグーグルとのつながりや同社のビジネスモデルに対する曖昧な説明は、当初からプライバシー擁護派や都市計画者を警戒させた。地元の抵抗は大きくなり、重要な支援者が計画から撤退し、開発の最終計画の公表は2019年春まで先延ばしとなった。

サイドウォーク・ラボのスマートシティ計画は、テクノロジーが都市問題をいかにして緩和できるのか、その可能性を改めて示すものだった。もし実現の手立てが見つからなければ、サイドウォーク・ラボは新たな計画を再構築しなければならないだろう。

エリザベス ウォイキ [Elizabeth Woyke] 2018.08.03, 9:52
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る