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中国警察がサイバーグラスを導入、顔認識で指名手配犯を逮捕
CHINA NEWS SERVICE
Chinese cops are wearing glasses that can recognize faces

中国警察がサイバーグラスを導入、顔認識で指名手配犯を逮捕

群衆の中の人々を識別する人工知能(AI)は、すでに中国で普及している。そして今では警官による監視の目も増やしている。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、 LLビジョン(LLVision)製のハードウェアは、眼鏡に取り付けたカメラで撮影した画像データを携帯デバイスに送信。AIソフトウェアが容疑者の写真1万枚を格納したオフライン・データベースを約100ミリ秒で検索し、犯罪者を見つけ出す手助けをするという。ただし、精度については不明だ。

このスマートグラスは、大勢の人々が移動する中国の旧正月の時期に、混雑した人混みを監視するために使われる。人民日報によれば、鄭州市の鉄道駅ではすでに試用されており、指名手配犯7人と、偽の身分証明書を所持していた旅行者26人を捕らえたという。

LLビジョンによると、このシステムの大きな利点は、固定監視カメラに限らず、警察官が見るあらゆる場所で顔認識が可能になることだという。これをよいことと捉えるか否かはあなた次第だ。

更新:2月8日11時公開時の第3段落「偽造パスポート」を「偽の身分証明書」に変更しました。(2月12日07時35分)

ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe] 2018.02.08, 11:00
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本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

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