「中国人はプライバシーに鈍感」バイドゥCEOの発言が炎上
中国国民は個人情報の扱いについて無頓着だ、とのバイドゥ(Baidu)のロビン・リーCEO(最高経営責任者)の発言が物議を醸している。
「中国の国民は比較的オープンで、プライバシーというものについてあまり敏感ではありません。プライバシーと引き換えに安全性、利便性、効率性が手に入るなら、多くの場合、喜んでそうするでしょう。そして我々はその個人情報を有効活用させていただくわけです」と3月最終週にリーCEO(冒頭写真)は語った。
中国人はプライバシーを気にしないという考えは、ある意味神話のようなものだ。リーCEOの発言は中国のソーシャル・メディア上で炎上した。中国インターネット協会のデータによると、中国のインターネットユーザーの54%が、個人情報漏えいに関する問題を「由々しきこと」と考えている。また、バイドゥはユーザーに対するスパイ行為の疑いで訴えられている。
フェイスブックのデータ・スキャンダルのような出来事は、中国では日常茶飯事として許容されていると考えがちだ。しかし実のところ、中国の多くの人がフェイスブックの一大事の成り行きを、好奇の目をもって見守っている。彼らもまた、データがどのように保護され共有されるのかに関心を持っているからだ。