カーネギーメロン大学、米国初のAI学士課程を開設へ
コンピューター科学の名門校が、倫理面の教育を重視した新しい学士課程を開設する。
米国初となるカーネギーメロン大学(CMU)の人工知能(AI)の学士課程では、AI分野における倫理的・社会的な側面について、社会学部や公共政策学部といった他学部の教授から学ぶことになる。運輸、保健医療、教育の改善といった社会に役立つAI活用法について、独立した勉強をする機会も得られるほか、統計学、確率論、計算論的モデル、機械学習、記号演算などのプログラムが用意される。
有能なAI関連人材を求めている企業が急増し、人材育成の専門家が足りなくなっている。学士号だけでは最先端のAIシステムを構築するには十分といえないかもしれない。だが、多くの企業が、機械学習アルゴリズム周辺に土地勘のある従業員を必要としている。
そうした中、コンピューター科学者のスキルセットとしてAI関連の学位はいまや不可欠だ。倫理面に重点を置くカーネギーメロン大学の教育を受けた次世代の開発者たちは必ずや、実際の人間を念頭に、多くのシステムを構築するようになるだろう。