フェイスブックの株価が急落、疑惑のCEOは職務停止
ケンブリッジ・アナリティカ(CA:Cambridge Analytica) は、フェイスブック・データの不正使用に関する疑義の渦中にいる。
CAはアレクサンダー・ニックスCEO(最高経営責任者)の職務を直ちに停止し 、 何百万人ものフェイスブック・ユーザーのデータを不正使用したという疑いに関して独自の調査を開始すると発表した。
フェイスブックは利用規約に違反した疑いで、CAのアカウントを停止した。だが、両社はともに米英の当局者による調査対象となっており、米国連邦取引委員会(FTC)はフェイスブックを調査していると伝えられている 。
ニックスCEOはスパイやフェイクニュースを使って選挙に影響を与えられると、自慢しているところを英国のテレビ記者に隠し撮りされた。
3月20日朝、フェイスブックは今回の不祥事について議論するため社員総会を開いた。だが、Webメディアのデイリー・ビースト(Daily Beast)によると、マーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)とシェリル・サンドバーグCOO(最高執行責任者)は参加しなかったという。今回の危機がいかに拡大してきたかを解明するのに2人が忙殺されていたのは明らかだ。代わりに、会議をポール・グレウォル副法律顧問が取り仕切った。
フェイスブックの株価はこの2日間で急落した。投資家はこの悪いニュースの氾濫がいつ終わるか疑問視しているからだ。ブルームバーグによると、週末以降、フェイスブックは電気自動車メーカーのテスラ(Tesla)よりも多い時価総額を失ったという。誤解のないように付け加えると、失った株価はテスラの高級電気自動車1台分の価格ではなく、テスラという会社丸ごとの価値と等しい。