KADOKAWA Technology Review
×
【冬割】 年間購読料20%オフキャンペーン実施中!

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

バーガーキング、米国で「0%ビーフ」のワッパーを試験販売
Burger King
Burger King is going to start selling a meat-free “Impossible Whopper”

バーガーキング、米国で「0%ビーフ」のワッパーを試験販売

セントルイスにあるバーガーキングの57店舗で植物由来のハンバーガーの販売が始まった。試験販売に成功すれば、最終的には米国内すべての7200店舗および国外でも販売される可能性がある。

パティには大豆植物の根から抽出された「ヘム」という物質が混ぜてある。 ヘムはすべての生きている動植物に見られる物質だが、特に動物に豊富に含まれている。このパティを開発したインポッシブル・フーズ(Impossible Foods)によると、「肉を肉のような味にするのがヘムです」とのことだ。

このバーガーは牛肉のワッパー(バーガーキングの商品名)に比べると脂肪分が15%、コレステロールが90%少ないが、値段は1ドル高い。少量のマヨネーズが付いているので、ビーガン(完全菜食主義)ではなくベジタリアン(一部の動物性食品を許容する菜食主義)向けだ。別のハンバーガー・チェーンのホワイト・キャッスル(White Castle)でも同じ植物由来のパティが使われている。

植物由来のパティは健康上、倫理上、環境上の理由から、消費者を畜産肉から引き離すというインポッシブル・フーズの全社的な使命の一環として開発された。植物由来の肉を使わないハンバーガーの登場は非常に象徴的な出来事ではあるが、ステーキを食べる体験を再現するのははるかに難しい。インポッシブル・フーズやその他の代用肉のスタートアップ企業にとって、それこそが次の未開領域だ。

シャーロット・ジー [Charlotte Jee] 2019.04.02, 10:21
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
【冬割】実施中! 年間購読料20%オフ!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る